
iPhoneブロガー&CRI・ミドルウェア対談企画 前編
「iPhoneブロガーの情報更新に懸ける情熱」
対談日時:2009年3月6日
iPhone & SmartPhone
対談企画の記念すべき第一弾は、iPhoneに関するニュースやアプリの紹介をブログ上で精力的に行っている、donpyxxx氏。やっぱりiPhoneって、CGM的というべきか、、、エンドユーザもコンテンツプロバイダーも一緒になって同じフィールドで市場を盛り上げているという、今までに無かった文化が根底にあると思いました。そこで、その象徴ではありませんが、いわゆる「ブロガー」の方とのお話を最初にご紹介しようと思った次第です。
なお、当対談記事は、当社インターン生にしてiPhoneユーザでもある、一條クンの多大なる協力のもと、お届けしております。
今回は、前編・後編の、計2編にてお届けします。それでは、スタート!
まずは、人物のご紹介から。
donpyxxx 氏
「覚醒する?Club D'z_iPhone
さまざまなiPhoneアプリやiPhoneニュースをいち早く伝えるブログを運営中。とくに、ゲーム(レトロゲームを含む)に対する造詣の深さは並じゃない?本業の傍ら、非常に精力的に更新をされており、同ブログのファンも多い。関西方面在住。
幅 朝徳
株式会社CRI・ミドルウェア iPhone&Smar
iPhoneアプリ開発のクオリティアップや工数削減につながるミドルウェアを展開中。最近は独自アプリケーションのプロデュースにも着手。家庭用ゲーム機向けミドルウェアソリューションのマーケティングや営業も担当。今回、なぜ企業ブログとユーザブログの管理者同士の対談が行われることになったか、その経緯はdonpyxxxさんのブログ記事も併せてご参照。
幅: はじめまして、といいますか。
donpyxxxさんとは、実はWebの上では結構前からお知り合いなのですが・・・、まずは自己紹介をお願いします。
donpyxxx: 「覚醒する?Club D'z_iPhone
幅: そうですね、私もiPhoneを今のようにビジネスで関係する前から個人的なブログをやっていた中でdonpyxxxさんのことを知ったので、古くて新しい仲の対談ということで。よろしくお願いします。
乾杯!
さて、donpyxxxさんは、有名なiPhoneブロガーさんでいらっしゃるわけですが、どのようなきっかけでiPhoneブログを始めたんですか?
donpyxxx: 「覚醒する?Club D'z_iPhone
ところが、去年の6月に開催したWWDC(World
そのニュースから、よっしゃ!俺はもうiPhone飽きるまでやるぞ!と決心して、今のようなiPhoneブログ、という形になりました。
幅: これにきめた!という感じですね。
donpyxxx: 実際にiPhoneを手に入れたときは、それはそれは感動しましたね。それまではiPod touchを使っていたのですが、これに電話機能がついたらどれだけ素晴らしいだろう、といつも思っていましたから。
iPhoneが日本で発売される前までは、iPod touchとイーモバイルを使ってiPhoneのマネごとのようなことをしていました。Wi-Fiルータを買って、それを車に搭載したんですよ。
幅: 車にですか!?
donpyxxx: そうです。車に乗ってエンジンをかけると、充電が始まってWi-Fiルータが立ち上がるようにして、車の中ではiPod touchで、「どうだ俺はiPhoneみたいなことができているぞ!」ってやってました。
そんな環境を車に作り上げてしまったので、仕事の合間にはわざわざ車に戻って、その中でノートパソコン開いてブログを更新していたりしました。それが楽しくてしょうがなかったんです。だけど、iPhoneが出てからは、これでブログの更新ができるようになりましたね。
幅: えっ、iPhoneで更新してるんですか?
donpyxxx: 一部はiPhoneからやっています。私のブログ更新サイクルとしては、まず、夜のうちに紹介しようとストックしておいたアプリを5つぐらいダウンロードしておいて、次の日の昼休みに全部試します。そこで、これいいなと思ったらすぐスクリーンショットを撮るんです。そこから良さそうなものを選んでスクリーンショットをアップロードしています。
幅: 生活の中にアプリのレビューが組まれているんですね、すごい。
今は、「てんこもり」というブログサービスの上でブログを書いていらっしゃいますよね。
donpyxxx: はい。以前は「はてな」でブログを書いていたのですが、知人から「てんこもり」で書かないかと誘われて移転しました。「はてな」より前はプロバイダーからレンタルサーバのスペースを借りてウェブページを運営していました。アカウントごとに何メガ、といったサービスでしたね。ホームページビルダーを使ってニュースサイトのようなページを作って、1998年ぐらいから4年間ほど運営していました。
幅: ウェブサイト運営は結構早くからやっていらしたんですね。
donpyxxx: 初めはニュースサイトのまねごとのようなものでしたが・・・。私がその当時崇拝していたのは「TECHSIDE」というウェブページでした。PC系の情報サイトなのですが、1日に上がるニュースの量が尋常ではなかったんですよ。多いときは300個ぐらい上がっていました。私はここの管理人をすごく尊敬しています。
自身のブログのスタンスを語るdonpyxxxさん
私が好きなニュースサイトや、ブログで共通しているのは、書き方の口調が攻撃的でないということですね。言いたいことは伝わってくるけど、直接的な言葉で書いていない。何かに対して怒っていたとしても、すごく口調を和らげて書いているんです。その言い回しのクセが分かると、表面上見えている言葉と本当に書き手が言いたい意味とが違う、っていう世界が見えてくるというか。そういう記事の書き方がすごく好きなんですよね。
幅: なるほど。私は色々なブログを見てきましたが、donpyxxxさんのエントリは、もちろん辛口のときもありますが、口調にやわらかさというか、やさしさというか暖かさみたいなものを感じるんですよ。読んでいてとてもリラックスできます。
donpyxxx: 自分の好きなブログの書き方を参考にして作っていますので、その影響かなと思います。
幅: donpyxxxさんがブログを更新しつづけるモチベーションはなんですか?
donpyxxx: そうですね・・・。私は更新が面倒だとか、いやだと思ったことは1回もないんですよ。いつでもブログは更新したいし、「今日もやるで!」という気持ちですね。だけど、私はかなりよく飲みに行っているので、そのときは更新がちょっと大変です。
それでひとつ私が大失敗をしたのは、酔っているときに書きたいと思ったことをそのまま書いてアップロードしてしまったんです。朝それを読んですごく後悔しました。あとから見てこんなことが書きたいんじゃなかった!って。自分が嫌いなブログの書き方をしてしまっていたんですよ。
幅: それ、すごくよく分かります。
donpyxxx: だから、やっぱ酔っ払って書いたらいけないなと。飲んだら書くな、書くなら飲むなみたいなところですね(笑)
幅: 「夜書く手紙は~」って言いますよね。私もヘンにノってるときは、更新ボタン押すのをちょっとやめるときがあります。
donpyxxx: それは正しいですよ。私は書いたら1回読み直すんですけど、そのときはいいだろう、と思って更新ボタン押しちゃったんです。で、朝読んだらナニコレ?みたいになってしまって・・・。
もうアップしてしまったものは仕方がないので、すぐ「続きを読む」に退避させました。
幅: 消したりはしないんですね。
donpyxxx: はい、内容自体は変えてません。私は基本的に1回書いてしまった記事を都合で消すことはしない主義なんです。あとからタグで横線を入れたり、ということはしますけど、まるごと消すことは絶対やりません。それは逃げですからね。逃げたらもう負けです。
ブログに書いて、騒ぎになったから消す、というのはちょっとよくないかなと。書いたものには責任があるのだから、逃げてしまうのは良くないと考えています。消したら消したでどんな反響になるか分かりませんし。
ブログはみんなが見ていますからね。でもそれは悪いことばかりではなくて、発信された情報に対して、誰かがそれにコメントして、トラックバックして、またそれについての記事を作る。それを見た人がまたそこから書いてくれる。
幅: どんどんつながっていきますね。
donpyxxx: これまで、色々なブロガーさんが私のページを盛り上げてくれました。各ブログ同士、お互いに良い記事は取り上げ合って。エントリ同士のつながりというのが新しい「きずな」を築いていたという感じですね。
幅: iPhoneってそういうコミュニティが盛り上がるネタ自体でもありますし、コミュニティツールそのものでもありますよね。
donpyxxx: そうですよね。私はブログにtwitterのリンクを貼っているんですが、それをやっていると私のブログを読んでくれている人がフォローしてくれるんです。そういう人たちとtwitter上で交流すると、読者がどんな人か、っていうのが分かるのですごくメリットがあります。逆に、私がブログで言ったことが少し過激だと、やんわりとダイレクトメッセージで「おちついてくださいね」と送ってくれたり、「あのエントリのあそこは完全に間違ってる」など、色々教えてくれるんですよね。
donpyxxxさんの相棒
そういう風にtwitterでメッセージをくれたりとか、実生活が充実するというか・・・。
自分の好きでやったことに対しての跳ね返りとか反応があって、それが自分が思っている以上の評価をもらったりするんですよ。へんな話なんですよね。ただ好きでやっているだけなのに、いいって言われるような。
でも、いいと言われるからこうしよう、という行動はあまり無いんですよ。あくまでも自分がこうしよう、と思っていることが一番で、まわりの人からなんかじゃあこれもしてみたら、って言われて、やってみようかなってなることがあるぐらいです。だけど、やったところで自分が結局いいと思うかどうかで判断しますからね。
さっきのモチベーションの話ではないですが。たぶん人に言われたままやっていたら、すぐに飽きていたと思います。
毎日、新しい世界がどんどん開けていくっていうようなパワーがありますね。こんな現象はiPhoneならではだなって思いますよ。
幅: あれだけ多くの記事を1日で上げられるのはすごいですね。
donpyxxx: こういう趣味に時間を割くことができるのは幸せだと思います。私は社会人13年目ぐらいで、医療業界に身をおいているんですが。。。ある病院に勤務しています。で、そろそろひとりでやっていくのもありかなと。
幅: 開業医ですか。
donpyxxx: でもそれをやろうとすると、こういう自分の趣味に、1日のうちの数時間割いて楽しめるっていうのができなくなってしまうような気がしています。誰かの傘の下で仕事をしているから、これだけ趣味に時間が割けると思っているので。
私が仕事を一人でやろうとすると、仕事だけの生活になってしまうと思うんです。単に忙しくなるだけでなく、私はハマリ症なので、のめりこんでしまうと思うんですよね。そうなると、その前にしていたことはウソみたいにやめてしまいますから。
私の近い人間によく言われるのは、「donpyxxxさんはいろんな人にこれは良い、面白いってすごく勧める。でも、勧められたその人が始めてみたときには、あなたはそれをやめているんだ」って(笑)。
幅: なるほど(笑)、さめるのも早いって感じですかね。
donpyxxx: はまったら何年も続けるんです。だけど、さめ出したら一瞬ですね。
幅: そこは、私も同じ性格かもしれません(汗)。
donpyxxx: 一度ブログを閉鎖しようと思ったときもありました。
11月にiPhoneのOSが2.2にバージョンアップして、OSに関してはもう文句なかったんですよ。それまではOSに関してずっと追いかけていたのですが、あとはアプリの紹介かバージョンアップだけだろうと思うと、それなら「はてな」ですることも無いだろうと考えたんです。
でも考え直しました。私のしたかったことはやっぱりiPhoneだったなと。ブログをやりだした本当に最初の頃は、ネット周りの勉強を趣味から始めて、ある程度知識ができたら本業に戻ろうと考えていました。
幅: 本業というのは、医療関係ですね。
donpyxxx: 医療の中でも、ある分野に特化したポータルサイトってあまり無いんですよ。
幅: 確かに無いですね。
donpyxxx: 良い医者が探せてデータがそろっているポータルとか、ほかにも医療に関する知識とかを発信する場を作っていこうと考えていたんです。医療業界で役に立てるようなウェブサイトをやりたいなと。そういう専門的なウェブサイトって、業者に全部頼んで運営したとしてもうまくいかないと思うんですよ。もちろんサイトデザインとか、SEO対策とかではプロのアドバンテージがあるとは思いますが、医療に関してのことはよく分からないと思うんです。そういうところで、私が医師とウェブ技術者とのミドルウェアのような存在になれるんじゃないかな、と思ったんですよね。
プロの意見が分かるからこそできることってありますよね。医療のプロが発信したいことを聞いて、ウェブのプロに翻訳してわたす。そういうような立場でしょうか。
幅: なれると思いますよ!

幅: これからiPhoneが売れていくにはどうしたらいいと思いますか?
donpyxxx: そうですね、あくまで個人的な意見ですが、iPhoneは5年早かったんじゃないかな、と思います。
幅: と言いますと?
donpyxxx: iPhoneのような端末を出すタイミングとしては早かったかなと。身近な情報機器の状況を見ると、どこの家庭でもブロードバンドの通信環境があって、1台パソコンがあって、っていう段階にはなったと思います。でも、じゃあその各家庭で毎日パソコンの電源を入れてますか?って聞くと違いますよね。
幅: なるほど。
donpyxxx: パソコンが常に使われるようになって初めて、iPhoneのような情報端末の需要は一般的になるのではないでしょうか。そうなるまでにはまだ5年早いかなと。私は仕事場などで、パソコンの電源は落とすもんじゃない、電源切るもんじゃないと言っていますが。
エコ時代なんでスリープになるのはいいと思いますが、そのかわりパソコンがスリープから復旧可能な遠隔操作ができないとだめですよ。パソコンなんて電源切ればいいでしょ?ってみんなは言いますが、私は、パソコンの電源を切るということは、あなたの人生の貴重な時間を切ってしまうのと一緒だよ、と言っています。私が言ったところで誰も分かってくれないのですが(笑)
幅: なるほど。実はウチも同じ状況です。なので、言わんとするところはよく分かります。
donpyxxx: パソコンを常に立ち上げおくメリットとしては、メディアサーバとして使う方法がありますよね。
幅: Vista以降は、パソコンが起動している状態でXbox360とかPS3とか立ち上げると、勝手にDLNAで接続して、PCの画像や動画がリビングの画面にリストで出てきますね。あれには驚きました。
donpyxxx: あの連携は素晴らしい。私もXbox360を接続させてたりしました。
幅: すごいと思います。XPでは少し設定しないとダメなんですが、Vistaだとそのまま表示できますからね。
donpyxxx: 今、うちのPCたちはVistaを卒業して、OSは全部Windows7のベータなんですよ。
幅: えっ、VistaではなくWindows7まで行っちゃってるんですか!
donpyxxx: 私は「最新」がとにかく好きなので。Vistaもベータからずっと使っていました。Windows7は良いですよ、起動がめちゃくちゃ早いです。一時期はVAIO Type Pにインストールしてみた、っていうブログのエントリがすごく多かったですね。ネットブックにはXPがベストだろう、と思うところをWindows7入れてみたら快適に動くよ!という。
幅: donpyxxxさんはiPhoneのファームも最新ですか?
donpyxxx: もちろんですよ。私はOSマニアなんです。さかのぼれば、Windowsは3.1から使っていました。
Windows95が出たとき、私は486マシンを持っていたので、それにインストールしようとしたんですけど、入らなかったんですよ。そこで意地になってインストールさせ続けて、結局250回しましたね。1日4回か5回ぐらいずつやって、2ヶ月毎日繰り返しました。「インストール日記」ってノートに書いていましたから。今日もダメだった、みたいな。250回目ぐらいで運よくインストールできましたが。
幅: 250回・・・。
donpyxxx: とにかく新しいファーム、OSが出たら即インストールします。
幅: 先ほどXbox360の話をしていましたが、ゲームプラットフォームはなにをお持ちですか?
donpyxxx: PS2とWii、Xbox360とDS、PSPです。
幅: スゴイ!かなり揃ってますね~!ゲームはいつやっているんですか?
donpyxxx: ほとんどできていません・・が、かわりにiPhone三昧です。トイレにまでiPhoneを持ち込んだりとかしています。
幅: なるほど(笑)。donpyxxxさんはiPhoneにだいぶのめりこんでいるようですが、身の回りの人で、iPhoneを持っている割合っていうのはどう感じます?友人、知人とか。逆にiPhone持ってるから友人になって、っていう方もいらっしゃると思うのですが。今、東京で電車に乗ると、車中にiPhoneユーザがいる率ってかなり高くなってきたんですけど、こっちのほうってどうですか。
donpyxxx: いやぁ、まだ見かけないですね・・私の身の回りで持っている人は全部、私の息のかかった人ですし。
幅: それはすごい(笑)。そういう人たちの満足度とか、アプリの購入頻度とかはどんな感じですか?
donpyxxx: 購入頻度でいうと、少し低い気がします。やっぱ無料のアプリが多いですね。私がiPhoneを勧めた人の中に、勤め先の院長がいるんですが、院長は私が勧めたアプリなら有料でもなんでも買います。だけど、自分からアプリを探す、という行動にはまだ出ていないみたいです。
「最近どんなアプリ出た?」って聞かれたときも、産経新聞が無料で読めるようになりました!って教えてあげたら感動してましたし。その院長は次の日から患者さんにまでiPhoneを勧めるようになりましたよ。
幅: iPhoneを患者さんに勧めているんですか!
donpyxxx: たぶん私より勧めていますね。「もうね、これからの携帯これですよ、iPhone!」って。患者さんのほうも、「ああ、先生が言うんだったら!」みたいな感じですごいことになっています(笑)。
幅: それは素晴らしいですね(笑)。
参考リンク:
donpyxxx氏の運営するブログ 「覚醒する?Club D'z_iPhone
http://don
→ 後編に続く!
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Article by 幅 朝徳(Haba Tomonori)
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